まずはこのyoutubeの動画を御覧ください。
恐らく知らない人はいないと思います、サザンの「いとしのエリー」です。
本家の映像は著作権の関係もあるのか見つからなかったので
福山雅治さんのカバーバージョンです。
とりあえずイントロだけでも聴いて下さい(^^)
イントロの英語のコーラス、何て歌ってるかわかりますか?
歌詞は・・
Ah, you should go back,you don’t have to sigh,
Ain’t nobody to disturb you?
です。
この英文の意味は・・
「ねえ、帰っておいでよ、ため息なんてつかなくていい、
一体誰が君を煩わすっていうんだい?」
ってとこでしょうか?
この英文から、この意味を直感できる方って、
やっぱり相当英語脳ができている方なんだと思います。
Ain’t nobody to disturb you?
の部分が日本人にはすごくわかりにくい言い回しになっているのではないでしょうか?
まず、”ain’t” は ”is not” の短縮形というか、口語形というか、なのですね、
他にも”am not”の意味でもよく使われます。
I’m not = I ain’t ですね、後者のほうが、何か語呂が良い感じもしますよね(^^)
そこで、この記事のタイトルの二重否定に関してですが・・
”Ain’t nobody to disturb you?”
ここですね、
“ain’t” と ”nobody” で二重否定の構文になっています。
“nobody”は代名詞ですから、否定語って言うわけでもないですけど、
Nobody knows him. (誰も彼を知らない)
のように、普通は否定の形で使うものですから、ここは、否定の言葉として考えましょう。
そうすると、”ain’t”と”nobody”で否定を打ち消しあうので、
原文は次のように言い換えることができます。
”Ain’t nobody to disturb you?” → Is anybody to disturb you?
これならわかりやすいでしょう?
そう、否定X否定で肯定形になるのですね(^^)
(全体的には疑問文ですが)
さて、ここで、「じゃあ、なんでこんなややこしい言い回しをするのか?」
って疑問が浮かびます、
それは、”nobody”という言葉で、”誰もあなたの邪魔をしない”
ということを強調したいからなのですね。
言い換えれば、このセンテンスは「二重否定」でもあり、同時に「強調」
の言い回しといえるでしょう。
念のため、復習ですが、ここに出てくる”to”は、ご存知、「to不定詞」、
be動詞+to不定詞で~する予定、とか、意図するとか、の意味になります。
ちなみに未来を表わす助動詞willは予定よりも意思の意味あいが強いです。
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